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COLUMN インプラントコラム

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1.インプラント治療の基本的な話

 

インプラント治療と言うのは、歯を失った時に人工の歯を取り戻す治療になります。
皆さんが認識している歯と言うのは歯ぐきから上に出ている部分だけだと思いますが、
実は、表面に出ている部分は歯自体のせいぜい3分の1くらいで、むしろ表面に出ている部分より多くの部分が骨の中に埋まっています。

歯科医師はこの歯の表面に出ている部分を歯冠、骨の中に埋まっている部分を歯根と読んでいます。つまり、歯の冠(かんむり)と、歯の根(ね)、の意味です。

よく差し歯、という方法をお聞きになる事が有ると思いますが、これは、歯の埋まっている部分、つまり歯根の部分に土台をたてて歯を作る方法です。

患者さんの中には、歯医者さんに来て「歯を抜いた後に差し歯に出来ませんか?」と聞かれる方がいらっしゃいますが、歯周病やムシ歯が進行して歯の土台部分、歯根を抜く事になると、もう差し歯という方法は使えません。

つまり、抜歯と言うのは歯根を取ってしまう事です。

そして、歯根が無くなると、その部分に歯を入れる方法としては、入れ歯、ブリッジ、インプラントの3種類しかありません。入れ歯やブリッジは新しい歯を取り戻すと言うよりも、残っている歯に支えをもとめて、失った歯を支える装置を作る治療です。

逆に歯根があればまだ差し歯が出来る訳です。その為に人工歯根、つまりインプラント治療をすると言う事です。

インプラント治療であれば、失った歯根を人工の歯根で取り戻す事が出来るので、残っている歯に支えを求めたり、削ったりする必要が有りません。入れ歯では食事の時に痛みがあったり、見た目が悪かったりしますがそう言う事は無いと言う事です。

ちなみに、インプラントと言うのは埋め込むもの、植え付けるものという意味合いで、人工歯根だけの意味だけでは有りません。例えば、豊胸術などで体内に入れる物もインプラントと言いますし、生体識別の為に入れ込む様な物もインプラントです。ですから本来はデンタルインプラントと言うのが正式な呼び名で、日本語だと人工歯根と訳されます。ただ日本ではインプラントと言うと人工歯根だと認識されているケースが多いです。

 

2.現在の自分のお口の中の状態、残っている歯の状態を知って、
       インプラント
治療が最適な治療かどうかを知る。

 

このインプラント治療を考えている方は、多くの場合お口の中に何らかの問題点を抱えています。ただ、歯の状態が悪いことはわかっていても、実際にどの程度まで悪いかは理解していないことが多いです。

例えば、自分では一本の歯だけが歯根破折を起こしている、あるいは歯肉炎や歯周炎で歯茎が腫れたり、ぐらつきがあると思っている場合でも、実際は全体の歯が重度の歯槽膿漏であったり、根尖病巣が多数の歯に存在したりするケースは多いです。むしろ、一本の歯に問題が起きていて、それが外傷による欠損や歯根破折でなければ、他の歯の部分にも問題が起きていると考えるほうが自然です。

ですから、トリプルエープラスデンタルクリニックでは、まず、来院時に詳細な全体のパノラマレントゲンと高精細な歯科用コーンビームCTを用いて、精密な診断を行います

その上で、果たしてインプラント治療が最適な方法なのかどうかを診断します。インプラント治療が最適でない代表的な状態とは、残っている歯に重度の歯槽膿漏がある場合や、上顎洞に骨の移植が必要であるにも関わらず、上顎洞炎がある場合、全身的にコントロールされていない糖尿病、高血圧症などがある場合などです。ただ、これらの場合インプラント治療ができないというわけでなく、インプラント治療に先立ってそれらの疾患の治療が必要だということだけですので安心ください。すぐにはできなくても、歯周炎をコントロールし、高血圧や糖尿病がコントロールされれば、その時点でインプラント治療を行うことになります。また、妊娠中等は、基本的にインプラント治療を行う事は有りません。


3.インプラント治療の治療期間とどのような流れで治療されるかを知る

 

インプラントの標準的な治療の流れをご説明します。
インプラント治療を開始するには、まず、先述しましたように、何か問題のある全身的、あるいは局所的要因があれば、まずそれを治療することに専念します。
例えば歯槽膿漏であればその治療が大事です。
全身状態や、局所的な問題点の解決が済めば、模型と3次元CTを用いて、パソコン上にバーチャルな3D模型を作成します。その上で精密なインプラント手術のシミュレーションを行い、どのような感じで最終的な歯が完成するかを見てもらいます。

インプラントの治療計画に同意を得られたら契約を行い、
その患者様にだけ使用できるオーダーメイドのサージカルガイドと呼ばれる装置を
発注します。これは手術の時に、シミュレーションをしたのと全く同じ位置に
インプラントを埋入するために使用するドリルガイドです。
サージカルガイドは必ずしもすべての患者様に使用できるわけではありませんが、
サージカルガイドを使用したほうがより安全な手術を行うことが可能です。
当院ではインプラント手術を行う概ね85%程度のケースで
サージカルガイドを用いています。

サージカルガイドを発注して約2週間後に手術が行われます。
手術後に来院が必要なのは、可能であれば手術翌日と、
手術から概ね10日から2週間後の抜糸のときの2回です。
トリプルエープラスデンタルクリニックでは遠方からの患者様も多いため、翌日は来院いただくことなく、電話で状況を聞かせていただく電話再診を行うことも多いです。

その後はインプラントが正着するのを待つだけなのですが、
以前はゴールデンスタンダードとして、下顎は3ヶ月、上顎は6ヶ月という
待機期間と言われていましたが、最近ではインプラントも進化していて、
概ね1ヶ月程度で顎骨に結合するタイプのものもありますので、
早ければ手術から6週間程度で歯を入れる事が出来る場合もあります。
また、すべてのケースで可能と言う訳では有りませんが、
症例によっては手術当日に仮の歯を装着する事も可能です(別途追加料金がかかりませす。)

インプラント手術には一回法と言われる、最初の手術の時に
土台のインプラントの上にヒーリングアバットメントと言われる
歯肉の治癒形態を整えるボタンのような物をつけてしまう方法と、
2回法と言われるいったん歯肉の粘膜を完全に閉鎖して、インプラントの顎骨への結合を待ってから、二次手術と言うヒーリングアバットメントを装着する処置を
再度行う方法があります。
1回法の場合は、顎骨への結合を待てばすぐに型取りが可能ですが、
2回法の場合は、二次手術後、抜糸して、あらためて歯肉の治癒を待って型を取る必要が有ります。

入れる歯の型取りは、一日で済みますが、ケースによっては、歯を入れる前に一回から数回、仮合わせを必要とする事が有ります。
特に全体をインプラント治療を行う様なケースでは、いったん仮歯にした上で数度の仮合わせが必要な事も良く有ります。

 

4.インプラント治療後に必要な定期検診、メンテナンス、自分でできる
        口腔ケア
について知る。

 

インプラントは魔法の治療では有りません。
良く何年くらいインプラントが持ちますかと聞かれるのですが、
その都度「新たにご自身の歯を手に入れたと考えて下さい。
普通は乳歯から永久歯に生え変わった時に皆さん28本(親知らずも含めると32本)
の歯を平等に手に入れるのに、その方の手入れや生活習慣で
一生自分の歯で過ごす人もいれば、早い時期にすべて失ってしまう人もいます。
インプラントも同じ様に新しい歯を手に入れても、手入れ次第で一生使える場合もあれば、そうでない場合も有ります」と説明しています。
統計的には10年で概ね95%程度のインプラントが機能していると
言われていますので、非常に長持ちする物では有りますが、
あくまでメンテナンスや口腔ケア次第です。

一般的にインプラントのプロフェッショナルケア、メンテナンスに関しては、
数ヶ月に一回、年に2-3回程度の来院をお願いしています。
来院時には歯科衛生士による徹底的なクリーニングと清掃指導を行いますが、
それ以上に我々がチェックしているのは、残っている歯の状態、かみ合せの変化、
などです。人のかみ合せは日々変化します。
また、インプラントのスクリューが緩んだり、
かぶせものが破損したりしている場合もこのメンテナンス時にチェックします。
ただ、メンテナンスにきちんと来院していれば大丈夫と言う訳では有りません。
いくら、来院時に完璧に清掃しても、セルフケアが出来ないと、
翌日にはもう汚れてしまいます。自宅でのセルフケアはメンテナンスに通うのと同じ様に
大事です。インプラント治療を受けられた患者様には
そのひとにあったクリーニング法や、グッズを指導します。
それは、ウォーターピックや音波ブラシのような特別な製品である事も有りますし、フロスや歯間ブラシ、フロスの使い方の様に口腔ケアのテクニック的な場合も有ります。
患者さんによって必要な処置は異なりますし、
状況によっては途中で変更する場合も有りますので、
メンテナンスにはきちんと通院して、セルフケアも怠らずにしていただきたいです。

5.インプラント治療の一般的な費用と医療費控除について知る

 

インプラント治療は全額自費診療になります。
(一部の特殊なケース、口腔癌の手術で歯を失ったりした様な場合は
健康保険の範囲でインプラント治療が可能な場合も有ります。)
そのため、一般的な保険診療の感覚から言えばかなり高額な治療となります。
自費診療ですから、それぞれの歯科医院で価格は異なっており、
インプラントの土台部分が概ね20-30万程度、かぶせものが5万から20万程度と言うのが一般的です。
一本のインプラント治療を完結させるのには、多くの場合30万から50万程度の治療費が必要になります。
まれに一本10万円というような価格のインプラント治療を提示している
歯科医院も存在しますが、インプラント術前に必要な血液検査を行い、
有名ブランドメーカーのインプラントを使用し、
使い捨ての材料をきちんと毎回使い捨てとし、
サージカルガイドを用いて治療を行うと、
材料費だけで10万円はゆうに超えてしまうので、普通は10万円の治療費
ということは考えられません。ちなみに、インプラントというのは
製品名であって、世界的には100社以上のインプラント製造メーカーが存在します。
世界で毎年消費されるインプラントの過半数は4大メーカーとか
5大メーカーと言われる有名ブランドのインプラントです。
残り部分を大多数のインプラントメーカーがシェアを分け合っている訳ですが、
そう言った小さなインプラントメーカーはいつ製造を中止するかもわかりませんので、
出来る限り有名ブランドのインプラントを使用した方が安心です。

インプラント治療のような高額な診療を行った場合、
所得税の還付を受ける事ができる医療費控除は有用なコスト削減手段です。
医療費控除は前年1月から12月までに支払った医療費を
翌年2月から3月にかけての期間に可能な確定申告を行うことによって
受ける事ができます。
医療費控除は支払った税金を返してもらう制度ですから、主婦等の場合
医療費控除は受ける事が出来ない様に思われますが、
主婦の場合、医療費の原資は配偶者の所得によると思いますから、
その場合は配偶者の税金を返してもらう事が可能です。

トリプルエープラスデンタル
クリニック院長 辻野 哲弘
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日本インプラント学会認定医・指導医のいる
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